データ中心セキュリティ
データ中心セキュリティの技術的な基盤は、保護条件をファイル自体に収めるファイル形式です。このページでは、その形式と検証・復旧の方式を説明します。
従来方式の限界
削除・変更が容易な分類表示
一般的な分類表示は文書のプロパティやファイル名に記載されているため、容易に削除・変更されるおそれがあります。
一括で復号される保存領域の暗号化
ディスク全体や保存領域単位の暗号化では、アクセス許可と同時に保存されたすべてのファイルが復号されます。
判別が困難な改ざん
属性が文書のメタデータにしかない場合、編集ツールで書き換えた痕跡を見分けることは困難です。
従来方式との比較
一般的な傾向をまとめたものであり、個別の製品によって異なる場合があります。
自己保護ファイル形式
保護されたファイルは、暗号化された本文、等級・区画・配布管理などのセキュリティ属性、完全性情報を一つのファイルにまとめて格納した形式です。
セキュリティ属性を別のデータベースや保存場所から参照しないため、ファイルがコピーされたり外部に渡されたりしても、属性が本文から切り離されることはありません。
ファイル単位の暗号化と閲覧権限の分離
本文を暗号化した鍵は、ユーザーの認可がファイルのセキュリティ属性を満たす場合にのみ解除されます。
ファイルの保有と閲覧権限が分離されているため、ファイルが流出しても、認可されていない人に内容が明らかになることはありません。
署名による完全性検証
セキュリティ属性と本文には発行主体の電子署名が併せて記録され、閲覧時に署名を検証して、等級が不正に引き下げられたファイルや本文が改変されたファイルを見分けます。
大きなファイルも部分単位で検証するため、ファイル全体を再検証せずに変更の有無を確認できます。
破損の自己復旧
保存中の電源遮断や書き込みの中断により、ファイルの一部が破損することがあります。
保護されたファイルは復旧に必要な情報をファイル内に予備として保管し、破損を検知するとその情報で読み取り可能な状態に戻します。
保証事項
ゼロトラストのデータ領域への対応
米国国防総省のゼロトラスト戦略の7つの領域のうち、データ領域に対応します。
データ単位の分類・表示・アクセス制御をファイル形式の中で処理します。
